慶應義塾體育會蹴球部
2018年度 山中湖夏合宿 号外編
山中湖に名将の声響く
イングランド代表HCエディ・ジョーンズさんが指導
イングランド代表ヘッドコーチ(HC)で、前日本代表HCのエディ・ジョーンズさん(58)が8月11~12日、蹴球部が合宿を続ける山中湖を訪れ、特別指導した。
「ダッシュ!」「それ上手!」。山中湖のグラウンドに、名将の声が響いた。エディさんはバックスを中心に指導し、一つ一つのセッションごとに練習の意図を説明。選手たちのボール回しが遅かったり、判断を誤ったりすると厳しい声をかける一方、良い判断には手放しで褒めた。全体練習後には、個別に選手に声をかけ、アドバイスする場面もあった。
練習風景20秒ムービーPass and Run(全 4 動画)
Pass and Run 1
Pass and Run 2
Pass and Run 3
Pass and Run 4
Pass and Run 1
Pass and Run 2
Pass and Run 3
Pass and Run 4
練習風景20秒ムービーAttack and Diffence(全 5 動画)
Attack and Diffence 1
Attack and Diffence 2
Attack and Diffence 3
Attack and Diffence 4
Attack and Diffence 5
Attack and Diffence 1
Attack and Diffence 2
Attack and Diffence 3
Attack and Diffence 4
Attack and Diffence 5
練習風景 with エディ・ジョーンズ
NTTコミュニケーションズ・スクラムコーチの斉藤展士さん(39)も訪れ、
FWにスクラムのエッセンスをたたき込んだ。
練習風景20秒ムービーScrum(全 4 動画)
Scrum 1
Scrum 2
Scrum 3
Scrum 4
Scrum 1
Scrum 2
Scrum 3
Scrum 4
練習風景20秒ムービーSide attack(全 4 動画)
Side attack 1
Side attack 2
Side attack 3
Side attack 4
Side attack 1
Side attack 2
Side attack 3
Side attack 4
練習風景 with 斉藤 展士
エディさんは、和田康二GMら指導陣と親交が深く、代表HCに就任する前からたびたび蹴球部を指導してきた。
今回も快く要請に応じ、山中湖に宿泊しながら指導を引き受けた。
エディさんは練習後にインタビューに応じ、「選手たちの姿勢、態度(Attitude)が素晴らしかった。体もフィットしていて熱意にあふれ、私がやりたいことをよく理解していた」と2日間の練習を振り返った。
印象に残った選手を尋ねると、「FB丹治は良かった。スピードがあり、ハードワークをする。主将の古田はとてもゲームへの感度が良く、LO辻はポテンシャルがある選手だ」と評価した。
慶應の強みについては、「一番は、プレーへの理解力だ。選手たちがともにプレーするのを楽しんでいるように見え、精神状態も良い。それから一貫性。良いチームというのは、ゲームを終えるまで何度も良いプレーを続けることができる」。
もし自身が蹴球部HCだったらと尋ねると、金沢篤HCを横目に笑いながら「彼はとても良い仕事をしているが、私だったら一貫性を重視する。常に練習で高いレベルを求め、肉体的にも精神的にも準備をしておくことを要求するだろう」と語った。
今年3月にOB会である黒黄会が発足させた一般社団法人「慶應ラグビー倶楽部」(KRC)に対しては、「HCが必要とするコーチングなどのリソースを提供することが重要だ。それから子どもたちの指導。トップチームを強化するとともに、子どもたちの指導を通じてクラブの基礎を固める。それがクラブの責任だ」と提言。
「子どもたちの指導に大切なのは、二つある。一つは、キャッチ、パス、サポートなど、良い基礎を身につけること。二つ目は、試合を楽しむことだ。子どもが楽しめば、父親も母親も毎週練習に連れてくるだろう。良い基礎を築き、試合を楽しめる環境をつくることが大切だ」
秋のシーズンに向けては、「すべての試合で、慶應のプライドとパッションを見せてほしい」とエールを送った。
エディさんと2日間行動を共にした金沢HCは「選手たちの態度が評価されたのは、4年間取り組んできてうれしい。チームは良いときも悪いときもあるが、いかに継続してできるかというアドバイスをもらった。良い2日間の機会を与えて頂いたので、秋には結果を残したい」と躍進を誓った。
--
撮影:田口恭子
文章:小川裕介
このページをシェアする